「よろしくお願いします。」
そう言って、つばめのしゅん太さんは、オランウータンのクレバ博士に徳利を渡しました。
「え~ら~く、こう~きゅう~そうな~はっぱ~に~くる~まれ~て~いる~、とっ~っくり~ですなぁ~。」
それから、クレバ博士は小さな細長い瓶を取り出して、徳利の中のしょうゆをそれに一滴たらしました。その後、その瓶を機械にセットしてボタンを押すと、その瓶が勢いよく回転し始めました。
「クレバ博士。この機械はなんなのですか?」
「これ~かぁ~。これは~なぁ~、えん~しん~ぶんり~き~といって~、…….、じゃ~よぉ~。」
説明は聞いたものの、つばめのしゅん太さんには、さっぱり分かりませんでした。ただし、しょうゆの成分や何やらが分析できる機械のようでした。しばらくすると、
ピコン(機械の止まる音)
と音がしました。その「えん~しん~ぶんり~き~」が止まったようでした。そして、同時に、その機械の横には何か赤い文字が点滅していました。