「まっ~てて~ください~ねぇ。」
ギイイ(戸の開く音)
オランウータンのクレバ博士がそこにいました。
「お~やぁ。つばめの~しゅん太~さん~では~ないです~かぁ。どう~したん~で~す~かぁ。」
つばめのしゅん太さんは、小脇に抱えた徳利を見せて、
「この中にしょうゆが少しだけ入っているのですが、このしょうゆをぜひ分析してくれませんか。実は、たしなむ人によってどうやら味覚が変わるしょうゆらしんです。その原因を調べてほしいのです。」
「な~る~ほどぉ~。まぁ~っ、とにかく~なか~に~入って~ください~な~。」
つばめのしゅん太さんは、研究所の中に入りました。