第23話

つばめのしゅん太さんは、空に飛ぶのが得意です。しかし、やはり小脇にしょうゆの徳利を抱えての飛行はかなり大変です。さらにオランウータンのクレバ博士がいる研究所は、この峠を超えて、そのまた向こうの峠を超えて、そのまた奥の森林に設立されています。つばめのしゅん太さんといえども、そう簡単に到着することはできません。何度も休憩しながら、つばめのしゅん太さんは必死に飛行を続けました。そこまでして、飛行を続けるには、実はしゅん太さんにも大きな訳があったのです。しょうゆ屋の同業者としてきつねのつね次郎さんをかねてから快く思っていなかった上に、今回は古くからの付き合いのあるたぬきのどん平さんが、そのつね次郎さんの策略にはまったかと思うと、悔しくて仕方がなかったのです。

「きっと、このしょうゆには明らかに仕掛けがある。それを解決しないことには、僕だけでなく、他のしょうゆ屋も商売が上がったりだぃ。」

オランウータンのクレバ博士がいる研究所は、まだまだ見えません。しかし、しゅん太さんの羽ばたきは疲れにもかかわらず、一段と力強いものになっていました。

第23話

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