第17話

「つばめのしゅん太さん、ごめんなさい。きつねのつね次郎さんからいただいた最も熟成の進んだしょうゆが、あまりにもおいらにとっておいしかったので、これでどうしても汁を作りたくなったんです。」

「いいってことよ。気にしなくて。後で、そのしょうゆをたしなめてみるよ。」

たぬきのどん平さんは、少し安心しました。長年の念願であった極うまのうどん作りの夢を追い求めてきたどん平さんでしたが、しょうゆに関しては、まずつばめのしゅん太さんに相談すべきだったととても後悔しました。

「つばめのしゅん太さん。町のしょうゆ屋のきつねのつね次郎さんは、そのしょうゆを最も熟成の進んだしょうゆとして、おいらの麺と引き換えに一杯いただいたんです。おいらの舌にはとってもおいしいしょうゆと感じるのだけれども、おいらの味覚が変わったのかなぁ?」

「どん平さんの麺と…かぃ。どこにあるんだい? そのしょうゆは?」

「厨房の棚の皿の上に、少しだけそのしょうゆが残っているはずです。もしよかったら味見してくれませんか?」

第17話

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